●会期
2017年7月24日(月)〜7月29日(土)
10:00〜18:30 (最終日は17:00まで)
石ころ、流木、種子。気にもされないほどの有るか無いかのもの。そのひとつを手にとって眺める。
手のひらにただのっているだけのそれは、いつまで見ても石ころは石ころであり、流木は流木であり、
種子は種子なのだが、それぞれはそれぞれ自身をひたすら深く生きているように感じる。
そのコロンと転がっている単純さ。透明さ。静寂さ。なんと見事なのだろう。
ほんの一瞬でいい。彼らの声を聴きたいと思うのなら静かに聞き入ることから始めねばならない。
そして自らの心の底へと深く下っていかねばならないだろう。
耳を澄ませて傾聴するということを私はこの小さなものたちから学んでいる。
松井貞文