EXHIBITION展示会

環境芸術学会企画展 SF=すこしふしぎ展 @オリエ アート・ギャラリー

●会期
2019年6月18日(火)〜6月29日(土)
10:00〜18:30 日曜休廊(最終日 16時まで)
●ギャラリー・トーク
6月22日(土) 15:30〜17:00
 
出展作家: くろやなぎてっぺい×望山 洋/佐々木遊太/仲本拡史/早川翔人
主  催: 環境芸術学会
企  画: 阿部芳久
デザイン: 小佐原孝幸
 
有機的な身体を持つロボット、「どうぞどうぞ」の理論化と実装、
未来に地球とは何であったのかを知るための映画、鑑賞者が作品に融合するメディアインスタレーション。
藤子・F・不二雄の短編SFマンガのように、少し不思議な感覚を入り口にして深いテーマに誘う4作品を展示します。
 
くろやなぎ てっぺい × 望山洋
Dying Robots
/ロボット
ロボットに有機的な身体を与える事で、自然の摂理の中に組み入れて、生物と同等の存在として観察するプロジェクト。
ある種の寿命を持つことで、僕らとロボットとの関係がどう変わっていくか。朽ちることを前提とする新たな視点で、
自然との繋がりやアニマシーを感じることが出来るのではないか。これは自然とロボット、人間の共生関係を描いた
作品である。
 
佐々木 遊太
「どうぞどうぞ」をしらべる
/リサーチプロジェクト
日本を代表するお笑いトリオの代名詞的ギャグである、通称「どうぞどうぞ」がはらむおかしみを、理論化とそれに基づく
実装との揺り戻しで吟味するプロジェクト。リサーチのために生じた実装は、映像、デバイス、音響、グラフィック、立体、
通信、パフォーマンスなど計22点にのぼる。本展ではその中から9点を通して、アカデミックな研究とは異なる、知りたい
ことへの立ち向かうさまを、茶の間のお約束を通して共有します。
(支援:平成30年度文化庁メディア芸術クリエイター育成支援事業)
 
仲本拡史
宇宙の舟(森編)
/映像インスタレーション
ひとりで森を歩いていると、何かに「見られている」と感じる時がある。そういう時、見られていると感じた方向にカメラを
置いてみると、とてもしっくりくる。わたしが森を撮っているのではなく、森に撮ってもらっていると感じることができる。
森の中では、わたしは「わたし」である必要がない。撮影を続けていくうちに、わたしがいまどこにいて、いつの時代にいる
のかが曖昧になり、わたし自身の輪郭が消えていくのを感じた。この映画はきっと、今生きている誰かのためではなく、
はるか未来の世界でこそ、意味のあるものになる。例えば、人類が地球にいられなくなるほどの大災害や環境破壊の後、
地球を忘れてしまった人たちが、地球とは何であったのかを、初めて知るために見る映画なのだ。
 
早川翔人
Behind the camera(仮)
/メディアインスタレーション
映像製作の過程において、VFXによる実写合成はもはや常套手段であるが、合成前のスタジオで撮影された素材の演者の振る舞いは極めて滑稽である。
全身黄緑のタイツを着用していたり、目の前に何もないのにさもあるかのように大げさに演じたり。
本作は完成以前の映像製作の過程に、会場の観客を巻き込むメディアインスタレーションである。
 
●プロフィール
くろやなぎてっぺい
映像、音楽、企画、様々なフィールドで多角的に活動。NHK連続テレビ小説「半分、青い。」のオープニング映像や、Mr.Childrenのステージビジュアルなどを手がける一方で、アートユニット「1980YEN」のメンバーである。国内外のメディアアートフェスティバルに多数参加。P.I.C.S. management。
 
望山洋
筑波大学大学院システム情報系准教授。柔軟ロボット学研究室を主宰。ソフトロボット研究者。早稲田大学大学院電気工学専攻で修士(工学)を取得後、北陸先端科学技術大学院大学情報科学研究科で博士号取得。ソフトロボティクス,特にロッド理論を駆使したシステム論を得意とする。
 
佐々木遊太
大学時代、終電を逃して宿泊したサウナにて、ホスト、ホームレス、ヤクザ、子ども、外国人など、様々な人が休憩室のテレビを見て共に笑っている状況に遭遇し、ピントが明確になる。以降、多様な背景を混在させるメディアを目指し制作を続けている。
 
仲本拡史
ホテルなどの人工的な空間に、カニやヤドカリなどの動物を持ち込み、動物と自己、カメラのの3者の関係を緊張感を持って描く「動物SF」シリーズの制作を2011年から開始。ベルリン映画祭など海外の映画祭での上映も多い。iPhoneだけで撮影した短編映画を2013年から継続して発表している。
 
早川翔人
メディアを通して流れる膨大な情報のほとんどが無視される時代において、いかに人々が「自分ごと」に感じるメディアの形式を生み出すことができるのか。作者はそのことを課題とし、出演者としての観客という考え方をテーマとした制作を行っている。

ACCESSアクセス

株式会社 織絵/オリエ アート・ギャラリー

〒107-0061東京都港区北青山2丁目9番16号AAビル1階
Phone:03-5772-5801 Facsimile:03-5772-5803
Open:10:00~18:30(土曜・日曜・祝日休み)

電車でお越しの場合
東京メトロ銀座線【外苑前】駅下車【北口3番出口】より
道路を横断し右方向、酒店を左折、右側の6軒目。
お車でお越しの場合
外苑西通りをご利用下さい。
※駐車スペース有り
※スタジアム通りからは一方通行のため進入出来ません。
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