水平線について
沖見かれん 絵画展
2020 年9 月8 日(火)ー9 月18 日(金) 日曜休廊
10:00-17:00
オリエ アート・ギャラリーでは、沖見かれん 絵画展「水平線について」を開催します。
東京での初個展を是非ともご覧ください。
沖見かれんは、1991 年に和歌山に生まれ、現在は京都を拠点に制作を続けています。2016 年には、琳派の美意識や精神を受け継ぐ革新的な若手作家を集めた「琳派400年記念 新鋭選抜展 ~琳派の伝統から、RIMPA の創造へ~」に出展しゲーテ・インスティトゥート・ヴィラ鴨川国際交流賞を受賞しました。
中間調の独特なやわらかな色使いで、蜜蝋を使った透明な層を重ねてゆく。一見して叙情的な風景のようでもありながら、風景に対する独自の取り組みがなされた幻惑的イメージとなっていることで、ユニークで知性的な面白みを含んでいます。
本展「水平線について」では、とくに目の前に広がる風景と自己の立つ場所の関わりを探っています。デカルコマニーの手法で現れる上下方向の中心線(作家の示す水平線)を軸とした風景には、ふいに絵の中に誘われるような妙な感覚へのしかけが感じられます。
本展では100 号の『風景のデカルコマニー 』のほかに、小品「風景の速度」などを展示し、沖見かれんの風景への取り組みをご紹介します。
沖見かれん Karen OKIMI
1991 和歌山県生まれ
2016 京都教育大学院教育学研究科美術教育専修 修了
現 在 京都市立大学院美術研究科修士課程絵画専攻油画
主な展示 / イベント
2020 「Stay with Art」 A PLUS PROJECT hosted by Kumi Okumura/A PLUS PROJECT MA2 GALLERY (東京)
2019 一の字 Vertical&Horizontal art exhibition/ORIE ART GALLERY(東京)
2019 OPEN STUDIO×10/studio GURA(京都)
2018 「Life is Art」 A PLUS PROJECT hosted by Kumi Okumura/A PLUS PROJECT MA2 GALLERY (東京)
2017 非在の庭 総集編 The Garden of the Mind The Finale/アートスペース虹 (京都)
2017 個展 投射/アートスペース虹 (京都)
2017 第12 回大黒屋現代アート公募展 /板室温泉大黒屋(栃木)
2017 ワンダーシード2017/トーキョーワンダーサイト渋谷(東京)
2016 林間の空地/海岸通りギャラリーCASO(大阪)
2016 個展 dislocation /アートスペース虹 (京都)
2016 琳派400 年記念 新鋭選抜展 /京都文化博物館 (京都)
2015 個展 recursion /海岸通りギャラリーCASO(大阪)
2015 トーキョーワンダーウォール公募2015/東京都現代美術館(東京)
2014 個展 Space/アートスペース虹 (京都)
受賞
2016 琳派400 年記念新鋭選抜展/ゲーデ・インスティトゥート・ヴィラ鴨川国際交流賞
実感も伴わないまま、球体の薄い地表の上に私は位置している。
絵画を目の前にしたときと、風景を目の前にしたときの関係の乖離を探っている。
風景の層の重なりと対象軸=水平線を絵に留めることによって、絵画における平衡感覚を獲得しようと試みている。
(沖見かれん)