2022年9月27日(火)ー10月7日(金)※10月2日(日)休廊
10:00-17:30
オリエアート・ギャラリーでは、大庭孝文の個展を開催します。
大庭孝文は、無意識下で様々な操作が行われる「記憶の過程」を軸に、現実と記憶との関係性を表現しています。
絵画は一見シンプルながら、多層的で複雑な工程より成立しています。一枚の写真を基に、「ドローイング・岩絵具によるペインティング・画像編集ソフトによる写真加工・再度描き起こす」という複数の「描く」「消す」作業の反復が行われます。
長いプロセスの中で一つのイメージに幾度も介入することで別の姿に図像が結ばれていく様子は、世界を認識する際のメカニズムと類似します。立ち上げられた面による陰影、岩絵具・箔の光沢、幾重に描かれた痕跡という複数の要素は見る状況で変化し、よりミニマムな表現を追求します。
近作のシリーズタイトルである「正しい風景」について、大庭孝文は次のように述べています。
「社会とは個人の集まりで、それぞれの思想が集う事で、社会の「正しい」は形成されています。変容していく社会について、私は作品を通して考察を続けています。《正しい風景》は、その言葉の前に括弧つきで、「自分にとっての」という言葉が入ります。あくまでも作者である私にとっての正しさであり、そうした正しさは人の数だけ存在します。……変容された記憶であっても、自分にとっては正しさを帯びており、また愛着が生じている思い出でもあります。」
会場では「正しい風景」の他に、連作「美しい家族」、「verify」をご紹介します。会場でぜひご高覧ください。
大庭孝文 Takafumi OHBA
1988 大阪府に生まれる
2018 広島市立大学大学院博士後期課程 単位取得
現在 広島市立大学芸術学部 助教
■おもな個展
2018 「歩行のドキュメント」東京九段耀画廊
2020 「符号化された景色」ラピスギャラリー/広島
2022 「ある家の虚偽記憶」GALLERY RYO/東京
■おもなグループ展
2016 「佐藤国際文化育英財団 第25回奨学生美術展」佐藤美術館/東京
2018 「FRANKFURT·THE DISCOVERY ART FAIR」Forum Messe Frankfurt/ドイツ
「Voyage Along Nippon」天成國際拍賣有限公司/香港
「FACE展2018 損保ジャパン日本興亜美術賞展」東郷青児記念損保ジャパン日本興亜美術館/東京
「新進芸術家選抜展 FAUSS」3331 Arts Chiyoda/東京
2019 「アートフェアアジア福岡2019」ホテルオークラ福岡
2020 「New Horizons 2020」Var West Gallery/アメリカ
2021 「WHAT is Art ? 」WHAT CAFE/東京
2022 biscuit gallery group exhibition「re」biscuit gallery/東京
【ご来廊時のお願い】
*発熱、頭痛、咳、倦怠感など体調のすぐれないお客様はご来廊をお控えいただくようお願い致します。
*マスクのご着用をお願い致します。
またご来廊時には入口にて手指のアルコール消毒にご協力いただくようお願いしております。
*万が一関係者などから新型コロナウイルス感染症の発症があった場合、連絡を差し上げられるよう、
会場受付の来場者名簿へご連絡先の記入をお願い致します。
*ギャラリー内ではなるべくお静かに鑑賞ください。
*混雑が発生した場合は、入場制限をすることがございますのでご了承ください。
また室内換気のため、常時ドアを開放しております。スタッフは毎日必ず検温を含む健康チェックを行い、手洗い、消毒液による殺菌をこまめに行なっております。予防対策としてマスクを着用しご対応させていただきます。
何卒ご理解ご了承くださいますようお願い申し上げます。