2023年4月3日(月)ー4月15日(土) ※8日(土)、9日(日) 休廊
10:00-17:30(最終日 15:00まで)
このたび、オリエ アート・ギャラリーでは本郷芳哉の彫刻展を開催します。
本郷芳哉は金属を用いた彫刻作品を主に制作し、個展や日本国内の芸術祭での発表に加え、海外でのレジデンスプログラムなどにも数多く参加しています。本郷の金属との取組みは、素材としての金属と向き合うことからはじまり、自身の身体を通しての感覚を手がかりに、その彫刻の在り様は発掘してゆくようにより確かなものへと変化して来ました。2022年の世界遺産仁和寺の個展では、庭園や御殿内に高さ170cmほどの巨石を彷彿させる金属作品を展示し、日本庭園として馴染深い景色に文字通り新たな一石を投じました。アーティフィシャルと自然の関係性を再考する意欲的な試みからは、今後の展開の予告とも言える姿勢がみられます。
本展では、現在までの制作スタイルを追って「アルミニウム×熱」による多様な造形を展示します。熱で金属の質量を移動させることで繊細な網目模様が浮かび上がる「Appearance」は、本郷が周囲の空気や光、素材の変容を感じながら制作するインスタレーション作品です。凹凸や揺らぎを、会場いっぱいに(高さ2m・横幅6m)展示することで作品のスケールを体感いただきます。その他、アルミの円柱に熱と空気の痕跡を残す「The substance」、熱によるドローイングとも呼べる「The interaction」シリーズの作品を合わせてご紹介します。
「彫刻とは素材を通じてこの世界と対話する行為でもある」と語る本郷の熱とともに重ねられたDialoguesは素材との対峙であると同時に、人や社会を含めた関係性を探る会話の連なりでもあります。世界と共鳴しながら広がり続ける本郷の金属作品をぜひ会場でご高覧下さい。
本郷芳哉 Yoshiya HONGO
1982年埼玉県に生まれる。2009年東京藝術大学大学院美術研究科修了。彫刻家。
個展や芸術祭での発表に加え、コミッションワークも数多く手がけている。
「関係性」「時間」「記憶」「自然」などの視座から素材と向き合うことで得ることのできる体験的な感覚を通して
存在について思索し、「人が生きるとは何か」について問い、主に金属を用いた彫刻作品を制作している。
【ご来廊時のお願い】
*発熱、頭痛、咳、倦怠感など体調のすぐれないお客様はご来廊をお控えいただくようお願い致します。
*マスクのご着用をお願い致します。
またご来廊時には入口にて手指のアルコール消毒にご協力いただくようお願いしております。
*万が一関係者などから新型コロナウイルス感染症の発症があった場合、連絡を差し上げられるよう、
会場受付の来場者名簿へご連絡先の記入をお願い致します。
*ギャラリー内ではなるべくお静かに鑑賞ください。
*混雑が発生した場合は、入場制限をすることがございますのでご了承ください。
また室内換気のため、常時ドアを開放しております。スタッフは毎日必ず検温を含む健康チェックを行い、手洗い、消毒液による殺菌をこまめに行なっております。予防対策としてマスクを着用しご対応させていただきます。
何卒ご理解ご了承くださいますようお願い申し上げます。