2024年3月25日(月)ー4月5日(金) ※日曜休廊
10:00-17:30 *最終日15:00まで
オリエ アート・ギャラリーでは、菅原一剛の写真展「MAKINO 植物の肖像展」を開催します。
菅原一剛は、写真家としての活動のほかに映画の撮影監督を務めるなど多岐にわたる活動を見せる美術家です。2009年より開始した青森県のリサイクル会社「青南商事」のルポルタージュを超えたグラフィカルな作品は時代の興味がようやく彼に追いつき、現在大変注目されています。
その菅原が近年取り組んでいるプロジェクトの一つに植物分類学者・牧野富太郎博士の生涯の仕事と想いを伝える「MAKINO Botanical Art Project」があります。牧野博士の存在や功績は、2022年4月から放映されていたNHK朝の連続テレビ小説「らんまん」で改めて注目を集めました。菅原はそれに先駆け、2021年より高知県立牧野植物園で牧野博士の標本の撮影を開始しています。幼少期より図鑑を好んだ菅原にとって、牧野の植物描画はよく知るものでしたが、写真家として目の当たりにした120年近く前の標本の数々は、彼に捉えてみたいと強く訴えかけてくるものでした。彼は、そのひとつひとつに肖像写真を撮るように対峙することで牧野博士の目線に自身の眼差しを重ねます。菅原の着眼に誘われて牧野の標本に目を向けてみれば花ひらの一枚一枚、葉の一葉一葉へ向けられた牧野の植物に対する慈しみに気づかされます。
幸運にも我々は、現代こその高細画質・大判画面で、牧野の目に映った世界の一部に触れることができそうです。折しも街が色づく季節、ぜひ本展にお寄りいただき、今年の桜を別の角度から眺めてみてはいかがでしょうか。
TOKYO ART BEAT(展示作品の画像をご覧いただけます)
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