2020年11月4日(水)ー11月11日(水)　※日曜休廊　
10:00-17:00 ＊最終日のみ15:00 閉廊
　　　
オリエ アート・ギャラリーでは、蒲原みどり絵画展「記憶の蕾」を開催します。
蒲原みどりは北海道に生まれ、現在も北海道の自然をいとおしみながら制作を続けています。
空気感を纏いながらすっきりと立ち上がる植物の姿は本の装丁や着物のデザインなどにも多く起用されており、文学的な思想で工芸的な憧憬を含んだ蒲原の作品にとっては、とても相性の良い発表の場の一つです。
　　　
本展では、数年間に仕上げた主に２種類の技法による作品を中心にご紹介します。一つは、ユニークな作風として注目される、背景に金箔、銀箔を使用した油彩の絵画作品。マットな質感の油彩の植物などが箔の上に立ち上がるような手法です。もう一方は、紙に描いた絵を切り抜き、一枚ずつ押し花のように重ねていくコラージュ作品で、一つ一つの行為や迷いが重なりあう意味でも、蒲原にとってコアとなるシリーズです。
　　　
また、作品のほかに印刷物や着物や帯などの作品の展開もご紹介し、より作品世界のひろがりを感じていただけける計画をしています。
　　　
未だ展望の見えない閉塞感の中で、常より真摯に自身の奥にある記憶を呼び覚ましながら、希望をたやさずに描いた絵画をご高覧ください。
（オリエ アート・ギャラリー）
　　　
　　　
　　　
＜作家略歴＞
北海道生まれ。自然の風景を過去の記憶と重ねて描いた絵を制作する傍ら、本の装丁や挿絵、広告のビジュアル、ファッションブランドの洋服や着物の絵柄などを手掛ける。
　　　
■展覧会
2013 「MIDORI KAMBARA Exposition」（Miki MIALY ミキミアリー／フランス）
　　　「蒲原みどり展」H.P.FRANCE （札幌PARCO／札幌）
2017 「蒲原みどり展 Small Garden」（オリエアートギャラリー／東京） 他
■ブックデザイン
書籍「五十嵐淳／状態の構築」（TOTO出版）
書籍「北海道のバラづくり／工藤敏博」（北海道新聞社出版）
絵本「図書館の子」文・佐々木譲 　絵・蒲原みどり（HAJ出版）他
　　　
　　　
思うように外を歩くことが難しくなったこの数ヵ月。幸いなことに、人は思い出を巡ることで、一瞬にして懐かしい風景を訪れることができます。眠る記憶は静かに膨らみ、窓のように花弁はひらいてゆき、新たな記憶の旅のはじまりです。いつかどこかで見た風景に重ねながら作品を眺めていただけましたらうれしいです。
（蒲原みどり）
　　　
　　　
【ご来廊時のお願い】

*発熱、頭痛、咳、倦怠感など体調のすぐれないお客様はご来廊をお控えいただくようお願い致します。
*マスクのご着用をお願い致します。
　またご来廊時には入口にて手指のアルコール消毒にご協力いただくようお願いしております。
*万が一関係者などから新型コロナウイルス感染症の発症があった場合、連絡を差し上げられるよう、
　来場者名簿へご連絡先の記入をお願い致します。
*ギャラリー内ではなるべくお静かに鑑賞ください。
*混雑が発生した場合は、入場制限をすることがございますのでご了承ください。

また室内換気のため、常時ドアを開放しております。スタッフは毎日必ず検温を含む健康チェックを行い、手洗い、消毒液による殺菌をこまめに行なっております。予防対策としてマスクを着用しご対応させていただきます。

何卒ご理解ご了承くださいますようお願い申し上げます。