2021年10月19日（火）ー10月29日（金）※日曜休廊
10:00-17:00（最終日15:00閉廊）
オリエ アート・ギャラリーでは、橘 宣郁子 絵画展「Fractal」を開催します。
橘 宣郁子は、1990 年代にアメリカに渡り、以後現在までサンフランシスコを拠点に制作を続けています。
カリフォルニア、ニューヨーク、欧州、関西、東京を中心に発表を重ね、サンフランシスコ美術館をはじめとする主要な
美術館に多数の作品がコレクションされています。
その時々にエッチングや絵画の手法を自由に選び、繊細さと大胆さが混じり合った独特の世界観をもつ表現で、主に植物や
自然からインスピレーションを得て制作しています。
墨絵のような湿度を感じる絵柄をドライポイントで表現するなど、常に「和」と「洋」の程よいサジ加減と鬩ぎ合い、
良い意味でこちらの予想通りには行かない、絶妙にほどこされた「少量の毒」の快い刺激が魅力です。
東京での6 年ぶりの個展にあたる本展覧会では、「Fractal フラクタル」というテーマで、より明確に、ナチュラルであり
ながら構造的という橘作品の魅力の一端が紐解かれます。
3ｍを超えるドローイングの大作を含む「fractal-cambium」シリーズ4 作品のほか、カラフルな作品を含むペインティング「spatial-diagram」を20 点近く展示し、橘 宣郁子の世界観をご紹介します。
ようやく外出が楽しくなりそうな2021 年秋、ぜひ会場でご高覧ください。
橘 宣郁子 Seiko TACHIBANA
1964 大阪府生まれ
1988 神戸大学教育学部 学士
1992 神戸大学教育学部教育学研究科美術科 修士
1995 サンフランシスコーアートインスティチュート 修士
現在、アメリカ合衆国カリフォルニア州サンフランシスコ在住
主な受賞・展覧会
1993 ロータリー財団奨学金
1997 買上賞 国際版画展（ポートランド美術館）
買上賞 パルプフリクション展（メサ、アリゾナ）
買上賞 ステｲｰブンコーリー賞（パシフィックセンターブックアート）
1998 ウオーレンス アレクサンダー ガーボード財団 美術館買上賞
大賞 パシフィックプリンツ展（パロアルト、カリフォルニア）
買上賞 ハワイ州文化芸術財団
買上賞 マックニーズ紙の作品展（ルイジアナ）
2002 アーティスト イン レジデンス、フランマセール版画工房（カステリー、ベルギー）
2003 アーティスト イン レジデンス、ユバスキラ版画工房（フィンランド）
2004 招待作家 中部アメリカ版画協会コンフェレンス，リンカーン、ネブラスカ
2006 アラメダカウンティー パブリックアート（カリフォルニア）
2019 イエバブエナセンターフォーザアーツ美術館（サンフランシスコ）
2020 デヤング美術館（サンフランシスコ）
2021 ノーザンプリントギャラリー（ニューキャッスルアッポンタイン、英国）
おもなコレクション
サンフランシスコ美術館／ロサンゼルスカウンテｲ美術館/ポートランド美術館／デンハーグミアマノウエスタニアム美術館
ベラルス国立美術館／ロスニノスコスタリカ美術館/アントワープ王立美術館／ハワイ州文化芸術財団
ザ・リッツ・カールトン（ボストン）
フィボナッチ数列。自然の中にこんな数列があったなんて、これが初めの驚きでした。
しかもその数列は巻貝の渦巻きと銀河系の渦巻きにも見られるという。
ミクロとマクロの繋がりを探っていた私には興奮の発見でした。
そして次にフラクタル。自己相似性。これもまた自然界にも見られる数式なのでした。
一見するとカオスに見える自然が実は同じ構造が繰り返されるフラクタルな構造になっているのだそうです。
私の中のカオスとフラクタルな構造を表現したくなりました。何か感じて頂けると幸いです。
（橘 宣郁子）
【ご来廊時のお願い】
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何卒ご理解ご了承くださいますようお願い申し上げます。
