クラレ・クローチマン、ジル・ハケット 2人展
2023年6月6日(火)ー6月21日(水) ※11日(日)、17日(土)、18日(日) 休廊
10:00-17:30
オリエ アート・ギャラリーでは、日本の工芸と英国のアーツ&クラフツに共通する気風を感じ、英国中部の緑豊かな丘陵地帯コッツウォルズのウェットペイントギャラリーと20年にわたる親交を重ねています。
本展覧会は、同ギャラリーのシリア・ウィッカム氏との共同プロジェクトで実現した絵画とオブジェの2人展です。
絵画作品を発表するクローチマンは、長年、土というプリミティブな素材を制作の主軸とし、自然現象や風景の中にある複雑なリズムをフリーハンドの幾何学的な線で陶板上に刻んできました。この精神は絵画制作ではより精密なラインとなり、宇宙的観点から自然界の振動、またその速度である共振をテーマに、より高い観点に進んでいます。
一方ハケットは、庭師の経験があり、現在取り組んでいるパピエ・マシェの作風にも、自ら日々触れている自然へのオマージュが感じられます。紙から生み出されるオブジェは驚くほど軽く、しかし時に家具やカヌーにも使われるほど丈夫なものです。通常、型から始めて手作業で変化させてゆくため、予想外の形を作ることが可能な美しくユニークな作品です。
二者共通に、ファンダメンタルな要素(例えば 土、風、水、火)や、さらに俯瞰的な眼差しを通して制作された作品からは、パンデミックを経て再び動き出した世界への歓喜が伝わります。ぜひ会場でご高覧下さい。
クラレ・クローチマン Clare CROUCHMAN
レディング大学卒業後陶芸をはじめ、1992年から4年間は日本で伝統的な日本の陶芸を学ぶ。その後、ウェールズの研究所で陶芸部門MA取得し、2017年頃まで陶レリーフを中心とした制作をしている。
2008年アングリアラスキン大学 版画部門MA取得。
<本展に寄せて>
私の絵は瞑想的なオブジェであり、見る人にこのような感覚をもたらす手助けになればと願っています。これらの絵画を見ながら、私たちはすべてエネルギーであるということを思い出してください。どのように自分自身を扱うかは、自身のエネルギーをどのように創り出すかを反映し、外側の経験は内側の状態を反映します。心を静め、瞑想の時間を持つことで、本来のエネルギーの状態に戻ることができるのです。
ジル・ハケット Gill HACKETT
長年にわたり、自営業の装飾家、庭師として働いた後、ストラウド・アート・カレッジでアートとデザインのコースを修了。陶芸やストーンカービングなど幅広いメディアを試し、その中でも柔軟性と無限の可能性を秘めたパピエ・マシェ*に惹かれ、精力的にさまざまな形態を生み出している。
<本展に寄せて>
ファンダメンタルエレメンツは、これらの器へのインスピレーションを簡潔に表現しています。私のインスピレーションの多くは、イングリッシュガーデンやアウターヘブリディーズ諸島のような大自然の中にある地衣類、苔、種子の頭、岩の質感など、自然界からもたらされます。重い石のように見えた作品が、実は新聞紙から作られたものだと知った人の反応を見るのも楽しいですね。
【ご来廊時のお願い】
*発熱、頭痛、咳、倦怠感など体調のすぐれないお客様はご来廊をお控えいただくようお願い致します。
*マスクのご着用をお願い致します。
またご来廊時には入口にて手指のアルコール消毒にご協力いただくようお願いしております。
*万が一関係者などから新型コロナウイルス感染症の発症があった場合、連絡を差し上げられるよう、
会場受付の来場者名簿へご連絡先の記入をお願い致します。
*ギャラリー内ではなるべくお静かに鑑賞ください。
*混雑が発生した場合は、入場制限をすることがございますのでご了承ください。
また室内換気のため、常時ドアを開放しております。スタッフは毎日必ず検温を含む健康チェックを行い、手洗い、消毒液による殺菌をこまめに行なっております。予防対策としてマスクを着用しご対応させていただきます。
何卒ご理解ご了承くださいますようお願い申し上げます。