2025年5月27日(火)ー6月6日(金) ※日曜休廊
10:00-17:30(最終日 15:00まで)
オリエ アート・ギャラリーでは、櫻庭春来の個展を開催します。
櫻庭はひきちぎった和紙を再構成した有機的な支持体に岩絵具で彩色し、それら作品を空間の広い2面、時には3面にとサラウンドに展開することで驚きの鑑賞体験を経験させてくれる空間芸術の作家として知られ、日本国内とともに海外でも精力的に作品を発表しています。
櫻庭は「色」自身が持つ自然で力強い表情に心惹かれ、自立した絵画表現に取り組みます。今にも動き出しそうなフォルムに呼応して即興的に描かれる縦横無尽な描線や鮮烈で密度の高い色彩は「湧き上がる生命力」や「繊細な心のゆらぎ」を躊躇なく空間に解き放ち、我々を巻き込んでいきます。
本展では「空間と密接に結びついた絵画の在り方」をテーマに、会場壁面にあわせて制作された全長6メートルの新作をはじめ、近年、台湾の国際展で発表してきた絹本の作品群を国内で初めて発表します。新作と思い入れのある歴来の代表作を較べながら、初個展から45年という節目に櫻庭の画業をご紹介します。空間全体を伸びやかに飛翔する色彩の躍動感を会場でぜひご体感ください。
櫻庭春来 Haruki SAKURABA
1950 東京都に生まれる
1976 東京藝術大学 美術学部絵画科日本画 卒業
1978 東京藝術大学大学院 研究科 修了
●おもな展覧会(近年)
2016 個展 オリエ アート・ギャラリー(東京)
2017 アートフェア ルーブル美術館(フランス)
2018 個展 ドイツ文化センター企画(東京)
2021 個展 ちば銀ひまわりギャラリー(東京)
2023 個展 レストラン・ツムアインホルン(東京)